東京都盲ろう者支援センター

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山岸康子さん(写真)

三つのものを無くして得たもの

東京盲ろう者友の会
顧問 山岸康子(全盲ろう)


人間にとって生まれてから当たり前に備わっているはずの三つのものを、私たち盲ろう者は置き忘れたり無くしたりしました。

ひとつには、見えないで聞こえないために、他者との交わりに不可欠な「語らい」、要するにコミュニケーションの難しさです。人は、ロで喋り、耳で聞いて交わりが成立するのですがそれができない状況に置かれています。

二つに自由に外出する「移動」が難しい。闇雲に外出して歩こうものなら、何かに衝突したり、どこかに落ちたり、命さえ危険にさらされます。

三つ目には、「情報の入手手段」が疎外されています。テレビはただの箱ですし、ラジオもガーガー何やら叫んでいる怪物ですし、新聞に至っては、やたらとでかいただの紙。焼き芋を包むくらいの役には立ちますが…。

けれども、点字や、手話、手書き文字などの様々な方法を習得することで他者との語らいが可能になって、人生が180度豊かになったり、通訳・介助者と腕を組んで出かければ、どこへでも望む場所に移動出来ます。困難な情報入手も、点字や手話、そしてパソコンに接続した点字出力のピンディスプレイを習得することでかなりの程度まで可能です。

東京都盲ろう者支援センターでは不可能を可能に変えて、人生を豊かに生きる為のお手伝いをしています。見えないがゆえに、聞こえないがゆえに、疎外され、暗黒の底に生をうずめていた盲ろう者である私たちは明るい光の中に出られるようになりました。

そして、「あー、生きていて良かった」としみじみと涙をにじませながら思えるようになりたいものです。

 

山岸さんの日常生活(動画)(wmv: 5.90MB)
映像:知ってください 盲ろうについてからの抜粋