東京都盲ろう者支援センター

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介助者の同行不許可による盲ろう選手の
パラリンピック出場断念についての声明
『盲ろうのパラリンピアンに合理的配慮を』

2021/07/27 16:30

東京2020パラリンピックに出場予定であったアメリカの盲ろうの競泳選手ベッカ・メイヤーズさんが、新型コロナウイルス感染防止対策として介助者の同行の許可が下りなかったために、パラリンピックの出場を断念されました。

それを受け、当会は7月27日、「介助者の同行不許可による盲ろう選手のパラリンピック出場断念についての声明『盲ろうのパラリンピアンに合理的配慮を』」を以下の通り発表しました。

日本語      English

 

 

介助者の帯同不許可による盲ろう選手の
パラリンピック出場断念についての声明
「盲ろうのパラリンピアンに合理的配慮を」

 認定NPO法人東京盲ろう者友の会は、視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう者」の社会参加と自立を目的に活動している当事者団体です。
 私たち盲ろう者は、その障害ゆえに、他者とのコミュニケーションや情報入手、単独での移動といった3つの困難を抱えています。
 しかしながら、この3つの困難を解消する「通訳・介助者」のマンツーマンのサポートがあることで、盲ろう者は社会参加が可能となり、本人の努力次第で様々なことにチャレンジできるようになります。

 8月24日より開催される東京2020パラリンピックに、米国の盲ろうの競泳選手、ベッカ・メイヤーズさんが出場することになっていました。メイヤーズさんは視覚と聴覚の障害による多くの困難を乗り越え、前回のパラリンピックで3つの金メダルを獲得しました。2017年からは母親が介助者として国際大会に帯同し、必要な支援を受けながら、2019年の世界選手権でも優勝しています。
 東京2020パラリンピックでの活躍が期待されていたメイヤーズさんですが、東京2020パラリンピックの出場を断念せざるを得なくなりました。報道によると、新型コロナウイルス感染防止対策として、メイヤーズさんの介助者の帯同の許可が下りなかったことがその理由とされています。

  国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピアンたちに秘められた力こそが、パラリンピックの象徴であるとし、「勇気」、「強い意志」、「インスピレーション」、「公平」の4つの価値を重視しています。
 メイヤーズさんは、盲ろうという障害がありながら、勇気を持ってチャレンジをし、強い意志のもと努力を続け、目覚ましい結果を残し、人の心を揺さぶることができたアスリートです。
  そのメイヤーズさんについて、介助者の帯同が認められないということは、IPCが重視する4つの価値のうちの「公平」(多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力)に反していると言わざるを得ません。
 そして、「公平」に向けて、盲ろうのアスリートに介助者の帯同を認めることは、必要かつ適当な対応であり、障害者権利条約にも謳われている「合理的配慮」だと考えられます。

 私たちの願いは2つです。
 1つは、関係機関の皆様に、盲ろうのアスリートが介助者を帯同して東京2020パラリンピックに出場するための方策について、建設的な対話のもと、改めて検討していただくことです。
もうひとつは、私たち盲ろう者の希望の光であるベッカ・メイヤーズさんが、他のアスリートと同じように、東京2020パラリンピックのスタートラインに立つことです。

2021年7月27日
認定NPO法人東京盲ろう者友の会
理事長 藤鹿一之

介助者の帯同不許可による盲ろう選手のパラリンピック出場断念についての声明(PDF版)

Statement on Deafblind Athletes’ Refusal to Participate in theParalympic Games Due to being denied an Accompanying Personal Care Assistant
“Reasonable Accommodations for Deafblind Paralympians”

The Tokyo Association of the Deafblind is an organization working toward the social participation and independence for those with visual and hearing difficulties. Because of their disabilities, they have three main difficulties: Communication, access to information, and mobility. However, with one-to-one support from guide-interpreters to resolve these three issues, deafblind people are able to participate in society more easily and take on various challenges.

Ms. Becca Meyers, a deafblind swimmer from the U.S., was scheduled to participate in the Tokyo 2020 Paralympics being held on August 24. She has overcome many challenges due to her visual and hearing impairments to win three gold medals at the last Paralympics. Since 2017, her mother has accompanied her to international competitions as her personal care assistant (PCA). When given the PCA support she needed, Ms. Meyers was able to go on to win the 2019 World Championships. She was expected to compete at the Tokyo 2020 Paralympic Games, but has decided to withdraw. According to reports, the reason for this was because she was not given permission to be accompanied by her PCA as a precaution against the spread of the COVID-19.

The International Paralympic Committee (IPC) believes that the power of Paralympians symbolizes the Paralympic Games and emphasizes the four values of courage, determination, inspiration, and equality. Despite being deafblind, Ms. Meyers is an athlete who takes on challenges with courage and strong will, who achieves remarkable results, and inspires people. Not being allowed her PCA is against one of the four values that the IPC emphasizes, “equality” (the ability to recognize diversity and realize that everyone can reach the same starting line with ingenuity). In order to achieve “equality,” allowing deafblind athletes to be accompanied by a PCA is an appropriate and necessary response, and is considered to be “reasonable accommodation,” as stated in the Convention on the Rights of Persons with Disabilities.

Our hope is twofold.
First, we would like to request that the relevant organizations engage in a constructive dialogue and reconsider the needs of deafblind athletes in order for them to participate in the Tokyo 2020 Paralympics with their PCAs.
The other wish is that Ms. Becca Meyers, a beacon of hope for deafblind people, will be at the starting line of the Tokyo 2020 Paralympics, just like any other athlete.

July 27, 2021
Kazuyuki Fujishika
President
Tokyo Association of the Deafblind
Statement on Deafblind Athletes(PDF)

2021年度後期 盲ろう者向け通訳・介助者養成講習会(詳細)

※今回の申込受付は終了いたしました※

目的

盲ろう者に音声通訳移動介助ができる通訳・介助者の養成を目的とします。
※聴覚に障害のある方は、盲ろう者に触手話・弱視手話通訳移動介助ができる通訳・介助者の養成を目的とします。

【音声通訳とは】
難聴の盲ろう者の聞こえに配慮しながら、周囲の状況や第三者の発言等を音声で伝える方法
【触手話通訳とは】
手話を表した手を盲ろう者に触れてもらい、周囲の状況や第三者の発言等を手話で伝える方法
【弱視手話通訳とは】
弱視の盲ろう者の見えにくさに配慮しながら、周囲の状況や第三者の発言等を手話で伝える方法

対象

下記(1)~(4)の要件を全て満たす者
(1)盲ろう福祉に関心があり、本講習会に積極的に参加する意思のある者。
(2)本講習会の全日程に出席可能な者
(3)講習会修了後すみやかに、東京都および八王子市の「盲ろう者通訳・介助者派遣事業」に「通訳・介助者」として登録する意思のある者
(4)講習会修了後、都内の盲ろう者に対して通訳・介助活動可能な者(※)

※本事業は、東京都または八王子市の「盲ろう者通訳・介助者派遣事業」において、登録盲ろう者に登録通訳・介助者として支援を提供できる人材を養成することを目的としています。同行援護における加算要件の取得や所属先の業務で活用するスキルの習得のみを目的とした受講はご遠慮ください。

修了要件

下記(1)~(3)の要件を全て満たすこと
(1)全科目に出席し、レポートを提出すること
(2)通訳・介助技術が一定の基準に達したと認められること
(3)受講態度(レポートの内容を含む)に問題がないこと

以下の内容をご了承の上、お申し込みください。

・修了認定会議で修了不可となった方は、修了は認められません。
(安全な移動介助ができない・必要な情報を伝えられない・盲ろう者の意思を尊重できない等)
・修了が認められない場合も、受講料の返金はいたしません。

 

定員

41名
※書類選考の上、申込者全員に選考結果を郵送します。(9月初旬予定)

会場

東京都障害者福祉会館(港区芝5-18-2)ほか

受講料

一般10,000円 学生5,000円  別途テキスト代400円
※学生料金は25歳以下の方のみ適用されます。

申込締切

8月19日(木)

日程・カリキュラム(必修科目)

※2日目と5日目はグループごとに日にちを、3日目はグループごとに時間帯を分けて行います。

■1日目 9月29日(水)
9:30-10:00 開講式・オリエンテーション
10:00-11:30 盲ろう者概論(講義)
12:30-13:30 視覚障害の理解(講義)
13:40-14:40 聴覚障害の理解(講義)
14:50-15:50 盲ろう者の日常生活とニーズ1(講義)
16:00-16:40 手書き文字(講義)


■2日目 10月6日(水)または8日(金)いずれか1日 ※グループにより日にちが異なります。
9:30-12:30 移動介助演習1(演習)
13:30-16:30 移動介助演習2(演習)


■3日目 10月13日(水)※グループにより時間帯が異なります。
【A】
9:00-12:00 移動介助演習3(演習)
13:30-16:30 移動介助演習4(演習)

【B】
9:30-12:30 移動介助演習4(演習)
14:00-17:00 移動介助演習3(演習)


※移動介助演習3は駅を利用して、電車の乗降や改札の通り方などの演習を行います。


■4日目 10月20日(水)
9:30-11:30 盲ろう通訳技術の基本(講義)
12:30-13:30 盲ろう通訳技法と留意点(講義)
13:40-16:40 盲ろう通訳演習(演習)


■5日目 10月27日(水)、29日(金)、11月3日(水・祝)いずれか1日 ※グループごとに日にちが異なります。
10:00-16:00 盲ろう通訳・介助実習(実習)

■6日目 11月17日(水)
9:30-11:30 盲ろう者の通訳・介助技術と留意点(グループディスカッション)
12:30-16:30 盲ろう通訳技術の実際(ロールプレイ)


■7日目11月24日(水)
9:30-11:30 通訳・介助者派遣事業と通訳・介助者の業務(講義)
12:30-14:00 盲ろう者の日常生活とニーズ2(講演)
14:10-16:10 通訳・介助者の心構えと倫理(講義)
16:20-16:30 閉講式


※新型コロナウイルス感染拡大の状況等により、カリキュラムの一部変更や開催の延期・中止の可能性がございます。

申込方法

こちらの申込フォームより申し込みください。

申込内容の留意点

(1)記載された内容をもとに、実習等のグループ分けをさせていただきます。
(2)学生の場合は、職業の欄に学校名、学部、学年を記載してください。記載がない場合、学生料金は適用されません。 
(3)記載する上でご不明な点がございましたら、東京盲ろう者友の会までお問い合わせください。
(4)記載された個人情報につきましては、盲ろう者通訳・介助者養成講習会の運営に関すること以外には使用いたしません。

お申し込み・お問い合わせ先

認定NPO法人 東京盲ろう者友の会
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-32-6 コスモス浅草橋酒井ビル2階
TEL 03-3864-7003
メール yousei@tokyo-db.or.jp
※お電話での受付時間は、平日 9時30分~12時00分、13時00分~17時30分です。

学習会の基本の開催情報

生活技術向上学習会

開催日時:毎週月曜日・火曜日・木曜日 13:30~15:30
開催場所:東京都盲ろう者支援センター(台東区浅草橋)、浅草橋区民館(台東区浅草橋) など
主な内容:作品制作、コミュニケーション などの学習
参加について:学習会は、盲ろう者のみの参加とさせていただきます。盲ろうの方で参加を希望される方は事務局までお申込みください。
※「浅草橋手話サークル」、「三田手話サークル」、「指点字サークル(第1火曜日)」、「世界と盲ろう者座談会」、「指点字サークル(第3火曜日)」はどなたでもご参加いただけます。詳細はサークル・交流会の予定をご覧ください。

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